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【待っているだけでは幸福になれない】 100分de名著 [アランの幸福論]

こんにちは。昨日の続きです。


アラン『幸福論』 2011年11月 (100分 de 名著)

アラン『幸福論』 2011年11月 (100分 de 名著)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: ムック



本文より抜粋します。*****

私たちは自分の誕生を選ぶことができません。

自分で自分を産むことは不可能で、呼吸したり食べたりすることからしても、

空気や食べ物といった外部の何かに依存しなければ生きていくことはできず、

人は生まれながらにして、本質的に「依存的な存在」と言えます。

しかし、その空気や食べ物など私たちが依存しなければならない外部のものは、

私たちがいなくても存在しつづけます。

「自然」とは元来そういうもので、相互依存ではないのです。

もちろんある程度は所有したり栽培したり狩猟したりして自分のものにできる部分はあるけれども、

絶対に意のままに操ることはできない、言うことを聞いてくれないし、私たちを脅かすこともある。

すなわち、私たちの意のままにならないという意味では、

外部にあるもの(自然)とは、潜在的に「悪しきもの」であるのです。

以上が抜粋でした。*****

この「意のままにならない悪しきもの」は本当は善悪などなく存在しているはずなのですが、

私たちの中で、「悪しきもの」というレッテルを貼ってしまっている=悪しきイメージが出来上がっている

・・・ということなのです。

これが、私たちの意識の中で固まってしまっている「固着状態」なのだそうです。

この固着状態が、自分以外のものに不平・不満・不幸を呼び起こしてしまっている原因とアランはみていたようです。

それを打ち破っていくには、自分の意志で持って、自分の判断で、みずから行動していくことであり、

その行動を楽しむことが大きなポイントだとアランは述べているそうです。

自分がしていることを楽しめるのは、能力の証だというのです。
「幸福は行動のなかにしかない」とさえアランは言っているそうです。

本文のなかに、ステキな言葉がありました。

結び目をほどく必要がある。

それは簡単なことではない。

誰もが良く知っているとおり、怒りと絶望はまず第一に克服しなければならない敵である。

それには信じなければならない。希望を持たねばならない。

そして微笑まねばならない。

そうしながら、仕事しなければならない。」

そう、固着とは、結び目がギューっときつくなっている状態に近いのですね。

まず、怒らず、おちこまずに、微笑みながら、少しずつゆるめていって、ほどいていく事なのだと

このプロポを読んでいて、イメージが浮かんできました。

自分以外の人に、伝えることの難しさも、まず微笑みから解きほぐしていくことではないでしょうか。

これも立派な行動!!なのです。





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